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  • 2021.11.29 Monday
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「きっこ」は実は男?

何かと話題の「きっこのブログ」、この作者は実は男性ではないのか? ただの直感ですが。
記事の分野や、論旨の運びかたが男性的だ。現代の紀貫之といったところか。

ライブドアは虚業か?

今日はじめてみたのだが、おそらくライブドアに所属する技術者の方とおぼしきブログの記事が気になった。

#以下の文章は、堀江氏らの犯罪が事実であった場合という前提で書いている。
#「推定無罪」論の問題は自明であり、いちいち論じないのでよろしく。

この記事、少し長文で、論旨がややぼやけているところもあるが、どうやら「ライブドアの虚業イメージを少し改めて、技術力のあるところも知って欲しい」という主旨らしい。そして、暗黙のうちに、その技術力の高さを理由に、今回のライブドアへの批判を多少なりとも和らげようとしているように思える。

お気持ちはよくわかるのだが、残念ながら納得できない主張である。彼は、技術屋がわりとよく陥る奇妙な信念「優れた技術を持つ者=良い人間」という図式に陥っているように見える。技術の良し悪しと、道徳的・社会的・倫理的?な人間の良し悪しとは無関係である。したがって良い技術の存在が免責理由とはならない。(あのオウムにだって「良い技術者」はいたのだから。)

ライブドア内に優れた技術者達がいる、そして彼もその一人である、それは恐らく事実だろう。しかし、いくら優秀な技術者がいようが、多少の実業をやっていようが、それは関係ない。ライブドア社長が、ライブドアの名において虚業的犯罪を犯したならば、社会は「ライブドアは虚業」と見なす。

ライブドアにいる優れた技術者たちに提案したい。チマチマと、技術論ベースで現状のライブドアを擁護するのは効率が悪すぎる。むしろ、一斉に退社して新たなネット企業(には限らないが)を設立し、その優れた技術力を世に示し、実業集団たる本懐をとげられてはどうか。「我々は*堀江ありき*、の羊集団ではなく、自立した技術者集団だ」と吠えるにはそれしかない。

gcc 2.96 仮想継承のバグ

今回は仕事の話を書く。

私の本業はプログラマー(注:コーダーではない)である。
扱う言語は、最近はほとんどC++である。
カイシャの決めた私の職責はシステム開発全体なので、他にも
見積もりやら設計やら、機材の手配やら、
社内行事のとりまとめやら、社内政治やら、いろいろと
やらねばならないことがあるが、
そんなものはぜーんぶ、雑用であると思っている。
本心では興味がないのである。ソフト開発が一番楽しい。

脱線したので、もう一度線路に乗りなおす。

昨日はLinux用アプリのメンテナンスをやっていた。ちょっと古いシステムで、ベースはRedHat7.2である。コンパイラはgcc2.96だ。

このソフトはちょっと凝っていて、ソースはWindows用と共用できるように
してある。同じソースからLinux用とWindows用の実行ファイルをビルドできるのだ。

ちょっと前にWindows版で不具合が出たため、Windows側の開発環境でデバッグして修復した。今回はその修復内容をLinux版にも反映するという作業である。

Windows側で作成したパッチをチェックアウトし、ビルドは一発で通った。早速テストに入ったのだが、どうも挙動がおかしい。妙なところで
セグメンテーションフォルトを起こすのだ。valgrindで調べてもメモリリークなどはしていない。

GDBで追いかけてみると、どうやらあるクラスのデストラクタで例外が発生し、unexpected しているようだった。しかし、そのクラス自体には問題がない。そのクラスが保有していて、auto_ptr で自動削除するメンバオブジェクトに問題があるようだ。

さらに追っていくと、そのメンバオブジェクトの削除処理の途中で、ソース上で記述したのとは異なるメンバ関数へ突然ジャンプする(!)という奇怪な現象がおこり、そのせいで関係ないメモリ領域を破壊していることがわかった。これではセグメンテーションフォルトを起こして当然である。

もう一度落ち着いてコードを見直したが問題はない。少し変わっているところといえば、そのメンバオブジェクトは多重継承を使って実装してある、ということである。

もしや...と気になり、Googleで調べてみると、ずばり見つけてしまった。GCCコンパイラのバグである。情報元は
ここである。

リンク先を見てもらえば分かるが、仮想ベースクラスをつかうと、おかしなvtableが生成されることがあるというバグらしい。

困った。設計の都合上、多重継承を簡単に止めることはできない。試行錯誤の末、対処療法だが、以下のように修正して問題を回避した。

元のコード

class A : public B, virtual public C {
...
} ;

修正後のコード

class A : virtual public B, virtual public C {
} ;


本来、class Bの継承にvirtualをつける必要はないのだが、敢えてつけることで、vtableの異常が回避できたようである。

やれやれ。文章でかくと短いが、途中いろいろ悩んだりして解決に数時間かかってしまった。早く帰れたはずの週末が、またまた終電リピーターである。

プロペラカフェ

このあいだの週末は大雪で、寒すぎるのでサイクリングは断念した。
でも、出かけたい気分だったので、相棒と一緒に車でサイクリングの下見(チャリロケハンともいう)に出かけた。アリエルダイナーが閉店なので、新しいポイントを見つけたい。

いろいろ情報を集めたら、調布飛行場のそばに面白い店があるという。うちからちょうど良い距離なので早速行ってみた。

その正体は、「プロペラカフェ」というグッドなネーミングのカフェであった。飛行機関連の会社の建物、というか格納庫!の真横にあり、飛行機や滑走路を間近にみながら食事ができるのだ。

プロペラカフェ店内の様子。アメリカの映画に出てきそうな感じ?

プロペラカフェすぐ横に格納庫をみながらお茶できる。飛行機好きにはたまらない。

プロペラカフェ
滑走路も見える。たまに離陸していく飛行機がかわいらしい。

料理のほうは、BLTサンドを食べてみたが、これはイケる。ボリュームもあり、なかなか美味しかった。アリエルにはあと一歩及ばない気もするが、まあ悪くない。

暖かくなったら、とりあえずもう一度自転車でいってみたい。

バオバブの謎

アクセス解析を見ていて不思議なことに気付いた。
このページにアクセスしてくださるきっかけとして、「バオバブ」が多いのである。以前に書いた記事が検索でヒットしているようだ。
ふむ。ちょっと直感に反するので「へぇー」と驚いてしまった。

いったいどういう目的で「バオバブ」について検索し、ここにたどり着かれたのだろう? 素朴な疑問である。
読者各位:気が向いたらそのバオバブ事情をコメントしてくださると嬉しいのすが。

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